授業資料/03
レポートについて(2) †
学生諸君において，文章と図やグラフが混在するレポートを作成する機会はこれからますます増える．
今の時代，手書き & 図を糊付け というわけにもいかないだろう．
そこで，いまのうちに
レポートを作成するツールや環境を自分なりに定めよ！
必要なツールは意外に多い． ざっと列挙しておくので，それぞれ何を使うか，先輩に聞くもよし，web で検索するもよし，少しでも早く手になじむよう決めてしまおう．
必要なツール †
- 文章を大量に, 高速に書くための「エディタ」
操作性と，大量の論理的な編集(複雑な置換とかね)がきちんと出来るかが長い目で見て勝負どころ． あと，スペルチェック機能なんかがあると助かるね．
例: emacs，これ最強．ただし素人にはお薦め出来ない．
例: vi, プロ御用達．これ最速．ただし素人にはお薦め出来ない．
例: メモ帳, windows 付属．でも機能が弱すぎるので他を探せ！
- 図を作成，編集する「ドロー系グラフィックソフトウェア」
機能が単に多くても意味が無い．自分が使いたい機能が使えるかがポイントだ．
例: Adobe Illustrator, 某業界標準．だけど学生にとっては高いぜ！
例: Inkscape, フリーだ！ 性能も悪くないよ．
例: Google ドキュメント 図形描画, アプリケーション不要．ブラウザだけで OK だ．
- 数値からグラフを作成する「グラフ作成ソフトウェア」
基本は gnuplot + 各分野専用ツールとなるだろう． 各業界にぴったりのツールがあることが多いので，先輩に聞こう！
例: gnuplot, 数理系業界標準．強力だが見た目は地味．知識とセンスでカバーだ！
例: Asymptote, プログラムで正確な図やグラフを描くぜ！
- 材料をまとめる「文書作成ソフトウェア」
ワープロ系ソフトウェアは理系の文書には不向きな面がある．数式とか数式とか数式とか． きちんと考えてえらぼう．
例: TeX, 文句なく最強．
理系業界の標準的存在で，
数学業界はこれでないと論文を受け付けてもらえないぐらいだ．
ただし，これ自体がプログラミングなので，習得には少し時間がかかる．
今のうちに使えるようになっておこう．
例: 各種ワープロ系ソフトウェア．
理系向け機能が弱いものが多いので，良く調べて選ぼう．
ついでに… †
プレゼンテーション(口頭発表)用ツールも大学1,2年生のうちに選んで, そして使えるようになっておこう．
これも良く調べて選ぼう．
変なのを選ぶと，きちんとした会議(きちんとした会議では PC を先方が用意することがある)なんかでトラブルが起きたりしてとても困るよ．
バージョンが変わると問題が起きるツールなんかはなるべく避けよう．
最終的に pdf にしてしまうツールなんかはその点，安心度が高いね．
Processing (2) †
プログラミング「文法」ことはじめ †
さて，プログラミングを少しでも「楽にする」ために，先人は大変な苦労をしてプログラム言語を抽象化してきた．
その一端に触れよう．
プログラム言語の「文法」に触れてみる
今回も，とにかく確実に行おう． ついていけない，間に合わない人には，予習復習が必要だ！！
以下の菊池教授の web に従い，実習を行おう．
-
Processing入門4 - 変数とはなにか？ その扱い方は？ という回だ．初めて出てくる概念について，しっかり把握せよ！
-
Processing入門5
- 融通がきかないコンピュータへの命令は単調な繰り返しになる傾向がある． そこで，命令を繰り返すことを楽にするループの出番だ． 単純だが，プログラムの基本中の基本なので, しっかりものにせよ！
レポート †
以下の課題について，あたうかぎり賢明な調査と考察と実行をし，
ExpMath1-Report-03
という題名をつけて e-mail にて教官にレポートとして提出せよ．なお，各自の
- 所属(学部，学科)
- 学籍番号
- 学年
- 氏名
を書くのを忘れないように.
レポート課題 †
- レポート作成ツールセットを自分なりに選び，それについて解説せよ． なお，今回以降(今回も含む)のレポートを, そのツールセットを使って作成せよ．
- 実習で出てきた練習問題に対しての，自分の解答プログラムと，その結果の図形を示せ．
- 2 のプログラムを「詳細に」解説せよ．
about Icons, ClipArts †
For details, see
this.
