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他に分類しにくい情報等を掲載します(順不同).

  • 科学技術計算用言語 julia の紹介

       "A fresh approach to numerical computing" というサブタイトルで語られる、2012年に MIT で公開が始まった、ぴかぴかの最新設計の近代言語、Julia です.

       内部的には関数型言語の性格をもちながら、ユーザから見たら Python や MATLAB にも似たたいへん書きやすい文法の手続き型言語で、思想的にはオブジェクト指向への反省から生まれた Multiple dispatch 言語と、どの切り口から見ても隙がありません.

       そして、コンパイルは瞬時で、かつ、実行も爆速( C や Fortran とタメを張ります).

       ライセンスはたいへん自由度の高い MIT-license .

       その将来性から、開発のために Gordon and Betty Moore Foundation の Data-Driven Discovery Initiative から $600,000 を得て いたり, Intel Labs が "ParallelAccelerator.jl" という、”4文字足すだけで" プログラムを並列高速化するパッケージを提供していたりします.

       他にも、既に 800を越える様々なパッケージが登録されており、多くの計算が複雑なコードを大量に書くこと無く、実行できます.

       …となれば使ってみるのに損はないでしょう.