実験数学 II
by D. Furihata
2001年後期 水曜日3限
at 大阪大学サイバーメディアセンター第一教室(豊中)
- この授業の目的は,
Mathematica
を通じて, 様々な数学的実験を行い,
実験 → 予想,仮説 → 実験による検証
を繰り返すことにより,数学の研究方法を体感,学習することにある.
→ そのため,
Mathematica が「非常に便利な」
機能を持っていても,教育的でないと判断してあえて使わない,ということが多々ある.
Solve 系のコマンドはその一例である.
おかしいな,と思ったら自分でマニュアルやヘルプから探し出すこと(^-^).
上記の繰り返しの過程では間違いやミスは特に悪いことではない.
むしろそうしたことも含めて様々な体験から
「面白い現象を嗅ぎ当てる嗅覚,センス」
を養うことが重要.
- 授業内容は毎回この web に掲載し,これに従って進める.
- Computer の知識は前提としないが,有ると無いとでは大きな差が出るだろう.
これはスポーツを楽しむのに基礎体力の有無が大きな差を生じるのと同じである.
せっかく無料で情報教育システムが使えるのだから,
教育用計算機システムの
利用の手引き
や
情報活用基礎の授業資料
などの資料をもとに,空いている時間を有効に使って Computer が使えるようになっておくのが良い.
- 授業では Mathematica を教材として用いるが,高価なため自宅等で用いるのは困難である,
という事情もあるかと思う.
同様の代数計算ソフトウェアに,学生が無料で使えるシステム
MuPAD
があるので,自宅ではそちらを用いるのが良いかもしれない.
(多少コマンド等が異なるが,基本はそう変わらないので,なんとかなるはず)
- 単位は出席とレポートを基本としてつける.
レポート課題は毎回あるが,毎回提出する必要はない.
ある程度出来のよいレポートを何回出したか,が成績の基本となる.
レポートの提出は授業の際に教官あてに行う.
レポートの提出期限は,最後の授業までに行えば十分.
- レポートは,Mathematica で様々な計算を行い,その過程をセーブして
(File → Save As Special... → Text)
できたテキストファイルをエディタで編集し,プリントアウトする
のが最も手っ取り早いだろう.
詳しくは上に示した利用の手引きや情報活用基礎の授業資料などを参照のこと.
ちなみに,教育計算機システムで推奨されるエディタ(gEdit)
は画面下にあるアイコン
をクリックするだけで起動する.
参考文献
- 「実験数学入門」… 山本芳彦著, 岩波書店, \3400, ISBN4-00-005447-3
- 「Mathematica ハンドブック」… 木村広著,秀和システム, \2400, ISBN4-7980-0050-7
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