Mathematica の起動方法は,教育計算機システムの場合,
という手順をとる.
Mathematica の基礎事項
に Mathematica について最低限の使い方が載っている.
また,
Mathematica 入門その1,
その2,
その3,
その4
なども参考になる.
● Mathematica (ノートブック)の見た目 … StyleSheet
書式(R) >> スタイルシート(Y) を選んで,Default 以外に変更するとだいぶ見た目が変わってくる.
好みのものを選ぶと良い.
いつもそのスタイルを使いたいのであれば,オプションで
グローバル設定 >> ファイルの保管場所 >> DefaultStyleDefinition
で変えれば良い.
● 入力
Mathematica では入力は
コマンド列をキーボードで入力後,Shiftキー と Returnキーを同時押し
というシステムになっている.
これを忘れると Mathematica が全く使えないので注意.
● Help … Help, ?, ??, Options
Help は Mathmatica 画面右上の「Help」をクリックするか,Mathematica
上で
"?調べたいもの"
と入力する.
また,オプションや関数の属性まで調べたいという時は
"??調べたいもの"
と ? を重ねればよい.
Options[調べたいもの] でもオプションは調べられるが,??
の方が楽だろう.
調べたいものの文字中に不明な部分があれば * (アスタリスク)で代用できる.
この時は該当しそうなものを Mathematica がリストアップしてくれる.
Mathematica をどれくらい使えるかは,Help を使いこなせるかどうかが鍵になる.
とにかく Help をばりばり使ってみるのが良い.
(注)教育計算機システムでは,Help は英語だが,頑張って読むべし.
In[1]:= ?Si* System` Sign Sin Sinh Signature SingleLetterItalics SinhIntegral SignPadding SingularityDepth SinIntegral Simplify SingularValues SixJSymbol In[2]:= ?N N[expr] gives the numerical value of expr. N[expr, n] attempts to give a result with n-digit precision. More…
● 括弧 の使い方
Mathematica でつかえる括弧は 3種類(厳密には 4種類)あり,それぞれ役目が違う.
普通にわれわれが手書きするときと違うので,注意が必要.
● 出力の参照 … %, %%, %%%%...., %n, Out[n]
Mathematica では入力時にこれまでの出力を参照,再利用できる.
% で一番新しい出力結果が,%% で一つ前の結果が,%%%%...(k回) で
k個前の出力結果が参照される.
また,%n もしくは Out[n] で(最初から数えて) n 番目の出力結果を参照できる.
In[1]:= 2^3 Out[1]= 8 In[2]:= 4*3 Out[2]= 12 In[3]:= % + %% Out[3]= 20 In[4]:= Out[1] * % Out[4]= 160
In[1]:= N[1/7, 100] Out[1]= 0.1428571428571428571428571428571428571428571428571428571428571428571428571428 571428571428571428571429
● リスト(List) の作成 … Table[式, {コピーの数}]
In[2]:= Table[1/n, {n,1,10}] Out[2]= {1, 1/2, 1/3, 1/4, 1/5, 1/6, 1/7, 1/8, 1/9, 1/10}
● リスト の長方形状での出力 … TableForm[リスト] or リスト // TableForm
→ 実際に使うには,リスト // TableForm
という入力方法が間違えにくくて良いだろう.
In[3]:= TableForm[Table[{n,N[1/n]},{n,10}] ] Out[3]//TableForm= 1, 1. 2, 0.5 3, 0.3333333333333333 4, 0.25 5, 0.2 6, 0.16666666666666666 7, 0.14285714285714285 8, 0.125 9, 0.1111111111111111 10, 0.1 In[4]:= Table[{n,N[1/n]},{n,10}] // TableForm Out[4]//TableForm= 1, 1. 2, 0.5 3, 0.3333333333333333 4, 0.25 5, 0.2 6, 0.16666666666666666 7, 0.14285714285714285 8, 0.125 9, 0.1111111111111111 10, 0.1
■ 仮説 1/n が割り切れる ⇔ n = 2a5b
□ レポート課題 1
上の仮説を Mathematica で確認してみよ
□ レポート課題 2
上の仮説を数学で理論的に示せるか